ねぇ どこが好き?
一気に身体中へ電気が走り
ゾクッと肩をすくめてしまう
「ちょっ ちょっと!
小嶋クン…なにするの?」
小嶋クンの口元から
何とか耳を離そうともがくけれど
筋肉質の腕はしっかりと私をとらえ
身動きひとつさせてくれない
「何って…
おまじないですよ!
お・ま・じ・な・い」
「ひゃぁぁぁ!
分かったから……
そこから離れてくれないかな」
ゾクゾクする背中と戦いながら
小嶋クンにお願いする
「ダメですよ
それじゃぁ〜おまじないに
ならないじゃないですか」
私の様子を知ってか知らずか
吐息をかけるような囁き声で話す小嶋クン
「…お願い……耳元で…話さないで…」
――感じてしまうから…