ねぇ どこが好き?
……そこから記憶が全くない
やばいっ!
やばすぎ…だよね!?
どれくらい飲んだのか
どうやって帰ってきたのか
どうして二人とも裸で寝てるのか
裸になるようなことしたかもしれないのに
覚えて……ない……全く…
小嶋クンは知ってるよね―――…
頬をうっすらピンクに染めながら
気持ちよさそうに眠る
彼の横顔を見つめた。
―長いまつげ
マスカラ要らずだぁ
うらやましい
―スッとした鼻筋
カッコいい
私のニンニク鼻とは大違い
―ちょっと荒れてる唇
荒れてるけど
キレイな形だなぁ
仕事するのに精一杯で
同じ課なのに
しかも今年No.1のイケメン
って言われてるのに…
しっかり小嶋クンの顔を見たこともなかった。
――ホントカッコいいなぁ
引き込まれるように
男っぽいのどぼとけを
そっと触れてみる。
耳に心地良いあの声は
ここから出てるんだな。
パソコンから目は離せないけど
ちょっと低めの声だけは
忙しい私の耳にも
しっかり届いていた。