君想論 〜2人のサヤカ〜
胸に手を当てて神様に感謝し、オレは教室の入り口に体を向けた。
『さぁ、いつでも来い』
そんな意気込みを密かに抱いてな……
そして――………
ガラガラガラ……
っと入り口の戸が開く。
そこには小脇に昼食を抱え、満面の笑みを浮かべた少女が1人立っていた。
見覚えのある顔だ。
少女はオレの姿を見つけると、眼をキラキラさせながら……
窓ガラスが振動するんじゃないかと思うくらいの大ボリュームで叫んだ――………
_