君想論 〜2人のサヤカ〜


こうしてオレは、[梧 清花]と秘密を(無理やり)共有することになった。

結果として以前、板倉ティーチャーが発令した[梧 清花]のお世話係の任を否が応でも受け入れなければならなくなったワケだ。


今後、オレはこの[秘密]を堅守すべく、ヒヤヒヤしながら学校生活を送らねばならんようだ。


やれやれ……

オレは極力、[男子生徒A]みたいなポジションで青春を満喫したいのに……

オレに主人公は似合わねぇよ……


波瀾万丈は向いていない……



せめて、これ以上状況が厄介化しないように、[梧 清花]との関わりを最小限に抑え、荒波を起てないようにぬらりくらりしながら生活していくことにしようそうしよう……







しかし――………


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