君想論 〜2人のサヤカ〜
第二節
入り口の戸が開き、ずっと教室の外で待機していただろう[梧 清花]の姿を確認することが出来た。
髪型は肩に少し掛かるくらいの長さに切り揃え、前髪も少し短めで揃えてある。
肝心の(←大変失礼)ルックスだが、顔を少し俯き角度で固定しているので面を拝めない。
服装はこの学校の指定のモノではない紺色のジャージを上下に着ていた。
如何にも転校生らしい、どうやら前の学校で使っていた物なのだろう。
そして恐らく、クラスの全員が注目してしまうのは、先ほどの話に上がった左足だ。
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