君想論 〜2人のサヤカ〜


……ったく……


「わかりました。要するにオシッコしたりするの手伝ったりすればいいんですね……??」

「ッ……そういうのは大丈夫だそうだ……っつーか、人がメシ喰ってる時にトイレの話題持ち込むんじゃねぇーよ……!!!!」

「お口に食べ物をモゴモゴさせながら喋るお下品な先生に言われたくないッスよ〜……」

「お前なぁ……!!!!」


おっと、こんな所で駄弁っている場合ではない。

もうカレーパンも売り切れしまう頃合いだろう。

昼飯確保の為、最悪量産のメロンパンくらいは手中に収めたいとこだ。


「じゃあ、オレ売店行かなきゃなんで失礼しま〜……」

「あー、桐野ー!!!!その係についてだけど、お前の方から梧さんに話しといてくんないかー!!??」

「その心は!!??」

「メンドクサイ」


バッキャロー!!!!!!


「そんじゃあ、失恋しました!!!!おぉーっと、ウッカリ!!!!訂正。失礼しました〜!!!!!!!!」

「ッ……!!??」


最近、付き合っていた彼氏にフられたという噂の立つ板倉先生に嫌みをぶちかましながら、桐野くんは職員室から飛び出した。


待ってろ。オレのメロンパン!!!!


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