君想論 〜2人のサヤカ〜


電光石火の如く廊下を駆け巡る桐野くん。

目的地はどこだって……??


そりゃー、勿論売店さ!!!!

何も喰わずに午後の授業を乗り越える程の気力は桐野くんに残されていない。

売り切れてしまわない内に、さっさと昼飯を買わねばならぬ。


故に急げ!!!!

走るんだ桐野くん!!!!
















と、ここで……



「ちょっと待ちなさいよ桐野くん!!??今さっき板倉先生に言われたことをもう忘れてしまったのかい!!??全くおっちょこちょいな桐野くんだな〜(笑)」


と、突っ込みを入れたくなるのが読者諸君の胸の内だろう。


「[梧 清花]に係のことを話しておかなくていいのかい!!??」


いやいや待ちなよ読者諸君……??

チミ達は何か勘違いをしてらっしゃらないかい……??


胸に手を当てて考えてごらんなさい。[桐野 泉]というのがどんな人間なのか、チミ達はまだ分かっていないようだねぇ〜……

まぁ、まだ物語が始まって32ページしか経っていないから無理もないだろうね。


仕方がないから心が[広くて浅い]桐野くんが分かり易く説明してあげようではないか??あぁそうしよう。

































ズバリ、桐野くんは与えられた任を全(まっと)うするつもりなど、蟻ン子の脳みそくらいにないからなのだ!!!!!!


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