君想論 〜2人のサヤカ〜
オレは[梧 清花]のお着替えシーンを勝手に想像しながら、[チラリズムくん]の倍率を微調整していた。
何だ夢見て何が悪い……!!??
「いつもこんなコトをしているんですか……??」
[梧 清花]は既に桐野くんの脳内美人女性ランキングの堂々の上位に食い込む逸材なのだよ。
少しくらい性欲的な妄想に浸っても罪にはならないだろう。
よって、桐野くんは罪の意識を持ち合わすことなく、全神経を視神経に集中させながら、女子更衣室を凝視する。
「あの……聞こえてますか……??」
……っとここで、桐野くんはあることに気がついた。
そう言えば、[梧 清花]は片足が不自由なのだから、体育には参加しないのではないか……!!??
「あのー……」
と言うか、[梧 清花]は体育でなくても、常にジャージスタイルの少女であるからして、そもそも体育の前に着替える要素などないではないかッ!!??
そう言えば、[梧 清花]は朝からジャージ姿だった。
あっちゃー!!!!桐野くん、一生の不覚!!!!
「すみませーん」
こうなれば、[梧 清花]の麗しい肢体を眼(まなこ)に収むる日はいつの日か……………
「……………」
……………
んっ……??
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