君想論 〜2人のサヤカ〜


「ウッッキャーーーッ!!!!!?????」

「………????」


桐野くん、大絶叫!!!!

たった今まで、頭に思い描いていたムフフシアターは一瞬で焼け焦げ、何ともリアルな形で現実世界に引き戻された!!!!


「ななななな何で、こっ、ここんなことにッ……こんなところで何してんだ梧ぃッ!!!???」

「……それはコッチのセリフですけど……」


[梧 清花]はキョト〜ンとした顔で、超最もなことを言う。


(マズい……!!!!)


っとオレは、右手に握り占めていた[チラリズムくん]をサッと背中に隠す。

大丈夫だ[チラリズムくん]。

君は長らく桐野くんに素敵な夢を見せてくれたかけ替えのない相棒だ!!!!

死ぬ時は一緒だ君を見捨てたりはしない!!!!


「どうして今、双眼鏡を隠したり何かしたんですか……??」

(ッ……グッバイ!!!![チラリズムくん]!!!!君のことは一生忘れないッ!!!!!!)




桐野くんは生物的本能を生かし、事の元凶たる双眼鏡を背面ローキックで屋上から落っことした。

[チラリズムくん]……??

そんな卑猥な名前の友達最初からいないわぁッ!!!!!!


※証拠隠滅
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