君想論 〜2人のサヤカ〜
「桐野くんはどうして授業に出ないんですか……??」
「うぇイ!!!???いやー、オレは…………あぁ!!!!そうだ、ちょこっと腹の調子がバッドだったもんだから今日の所は欠席な訳よ〜っほっほ〜!!!!」
「……そう何ですか……??」
そんな純粋な眼で見つめるんじゃない……!!!!
ときめくだろうがっ!!!!
「いや〜……まぁ、アレだ。オレにはそういう、体育館の中を必死こいて走り回るような青春は似合わない訳であってだな〜……」
「さっき黒板に『男子は体育館でバスケをやります』って書いてありましたけど……」
………………
「桐野くんは、バスケが嫌いなん――………」
「あぁーー!!!!そう言えばさー!!??梧〜!!??」
「………!!??」
しまったしまった。
桐野くんとしたことが……うっかり言うのを忘れちまうところだったあぶねー。
「担任の[板倉真希]って先生いたろ??あの先生に頼まれてたこと何だけどよー。何やら梧がこの学校に早く馴染めるようにするために、梧の身の回りの世話はオレに面倒見させるつもりらしいー」
「……そう……何ですか……??」
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