勝手に好きです!
扉を開けた瞬間のムアッとした嫌な熱気に一瞬たじろぐ。
口を開く間さえ与えず、
「水嶋さんはっ!?」
「写真取らせてよ!」
「あんた調子乗らないでよ!」
「いつ終わるの!??」
なんて悲鳴に似た黄色い声が押し寄せる。それと伴った数種類の香水。見事にブレンドされて、鼻がもげる!
おおう!今日も大漁じゃ!
見渡すと彩りの良い髪の色に、盛りヘアから巻き髪、更にはおばちゃんパーマまで見事に揃っている。
皆、真さん目当てなのは間違いなく。
むぅ?毎回毎回この方達はどこで聞き付けるのかな、と首を捻った。よろしければその情報網、私も小耳に挟みたいのです。