勝手に好きです!
「!!!!!!」
言葉に出ない驚きは確かに存在した!
玄関を開けたすぐ目の前に有り得ない人が立っていたから。
幻?
ついに現実世界でも妄想が具現化されたの?私ってばチートな能力身につけた?
目の前にいる人─────
流れるような絹糸の黒髪。切れ長よりも大きめなくっきりした目元。コレクションにしたい綺麗な鼻梁。立ち姿は文句なく美しい。
不機嫌さマックスのオーラさえ、リアルそのままで感動する。存在するだけで芸術品になりそうな人。
真さんっ!!!!!
とりあえず夢なら抱きしめておこう!
考える余地なくおたまを持ったまま飛びついた。
若干ヨダレが出たかもしれない。