勝手に好きです!

鯛の味噌汁!!!

すっかり忘れてた!

急いでキッチンに走り出すとぶくぶくと泡とアクの浮いた、だし汁の熱を弱める。

同時にキッチンの上にアバウトに転がっている下ごしらえ達を手早く調理した。

急がねば!客がくる!

嗚呼!だけど愛しの真さんが目の前に!

この理性と本能のジレンマがたまらんね!


「…おまえ、その明らかに雑念だらけの頭でよく手先が動くな」


真さんが呆れたように呟く。


「褒めてる!?」

「褒めてない」


ちくしょう、ネギが目にしみる。


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