勝手に好きです!
触れたい?
────────…
「………」
無言のまま、私の前に座るのは、形容し難い美しい顔。切れ長よりも大きめのくっきりした二重瞼に遠った鼻筋、口元は不機嫌に閉じられているけれど全く形を損なっていない。
今日も素敵だ。
なのに、悲しいかな。
うら若き17歳。愛しい人の前で鼻にティッシュを詰め込む。
青春、それは時に残酷である。
フッと哀愁を漂わせれば、キッチンが私を呼んでいる。
うぬぅ、こうなれば開き直るしかあるまいね!