勝手に好きです!
触れたい?

────────…

「………」

無言のまま、私の前に座るのは、形容し難い美しい顔。切れ長よりも大きめのくっきりした二重瞼に遠った鼻筋、口元は不機嫌に閉じられているけれど全く形を損なっていない。


今日も素敵だ。


なのに、悲しいかな。


うら若き17歳。愛しい人の前で鼻にティッシュを詰め込む。


青春、それは時に残酷である。


フッと哀愁を漂わせれば、キッチンが私を呼んでいる。


うぬぅ、こうなれば開き直るしかあるまいね!


< 52 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop