チャンピオン【完】

『少ないが、これは謝礼だ』

『女王様気分ノ妹ニ、実ハモテナイ事ヲ自覚サセ、マニアックナ男ノアリガタミニ気ガツカセル... 楽ナ仕事ジャナイ。
ココマデ難シイ仕事ヲコナセルノハ、俺クライダ』

『わかっている。お前は良くやった... さすがFBIで諜報活動していただけあるな』

だからジョニーってインド人じゃなかったのか!?


いや、いま重要なのはそれではない。

女王様気分の妹、それは私の事に違いない... 。

一体どういうことだ... 。



私は再び、耳を澄ました。


『俺ハオ前ホド冷酷ナ鬼ニハナレネエ... 自分ノ妹売ルヨウナ真似、コレキリニシトケヨ』

『売ってねーよ? 貴丸は女がいた方が気合入るんだって。詩もそろそろ彼氏の一人くらい、いたほうがいいんだって』

『フ... 都合良ク利用シタダケジャネーカ』

『貴丸そろそろ出ていくだろうし~... これであとは詩も連れて行ってくれたら完璧。

詩さえいなけりゃ、オヤジの愛人のパピコにここに住んでもらってさぁ... 。
練習生の世話は彼女に任せて、俺は経営に専念出来るんだがなぁ』

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