チャンピオン【完】
4※ファーストプレイ
※
デートと言う名の我慢比べが始まった。
歩いているときも連れには見える距離を保っているものの、我々は別に恋仲ではない。
とても、気不味いです。
なに話したらいいかわかんねーし。
って言うか、何処行くんだよ?
「女子高生とデートって、何すんだろな... 」
不意に呟いた彼の言葉に、こいつが行くあてもなく歩いていた事に私はようやく気がついた。
方向的には繁華街に向かっていると思ってた。
はぁ? なんですかソレ!!
と軽蔑を込めて言いたいところだが、我慢する。
怒らせたら何も買ってもらえなくなるかもしれない。
私は心を落ち着けた。
「例えば、映画とかじゃないスか?」
それなら口きかなくても平気だし。
「映画、ね... 見たいか?」