チャンピオン【完】

圧倒的な体力の差を実感した。



しかし、みんなでやるとこれもまた楽しい。


「肘ヲ下ゲルナ!!」

「いたっ!!」

ビシ! と私の腕がはたかれた。

女王様の鞭を手にしたジョニーが、ヒゲだらけの顔でサディスティックに微笑んでいた。


「あんた貴丸のトレーナーでしょ!? 貴丸見なくていーのかよ!?」シュッシュッ

「アイツハサボラナイカラカマワン」

「私もさぼらないからこないでよ!」シュッシュッ


「ククク... ソンナヘナチョココンバット・キックデ、敵ガ沈ムト思ウナヨ。ソコ!! 腰ヲモット深ク落トセ!」

鏡越しに監視されていたらしい練習生の一人のお尻に、容赦なく鞭が振り下ろされた。


「ひっ、ひぃ!!」

「ツイテコレネーヤツハ、オ仕置キダゼ。ククク」

画面の中のなんとか隊長は非常に優しいが、ジョニー隊長は鬼であった。

< 63 / 131 >

この作品をシェア

pagetop