チャンピオン【完】
圧倒的な体力の差を実感した。
しかし、みんなでやるとこれもまた楽しい。
「肘ヲ下ゲルナ!!」
「いたっ!!」
ビシ! と私の腕がはたかれた。
女王様の鞭を手にしたジョニーが、ヒゲだらけの顔でサディスティックに微笑んでいた。
「あんた貴丸のトレーナーでしょ!? 貴丸見なくていーのかよ!?」シュッシュッ
「アイツハサボラナイカラカマワン」
「私もさぼらないからこないでよ!」シュッシュッ
「ククク... ソンナヘナチョココンバット・キックデ、敵ガ沈ムト思ウナヨ。ソコ!! 腰ヲモット深ク落トセ!」
鏡越しに監視されていたらしい練習生の一人のお尻に、容赦なく鞭が振り下ろされた。
「ひっ、ひぃ!!」
「ツイテコレネーヤツハ、オ仕置キダゼ。ククク」
画面の中のなんとか隊長は非常に優しいが、ジョニー隊長は鬼であった。