私のペットは俺様わんこ。
『…はあ』


「?なに…」


『あやめは犬の俺がいいんだよな?』



急に真剣な表情であたしを見つめる。



「ち、近いよ顔が!」


『…ごめん』



スルリとあたしの上から降りるくぅちゃん。
珍しく素直……



『犬かあ…』


「あ…の、ね。人のくぅちゃんも好きだよ」



あたしは小さな声で呟いた。
それを聞いたくぅは目を大きく見開いて、あたしの顔にぐっと近づいた。



『…まじ?』


「う、うん?」


『あー、よかったあぁ!』



……がばっ



「え!なにっ」


『あんな、実は………』



………ごくり。
あたしは唾を飲んだ。
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