私のペットは俺様わんこ。
ちょっと待って…もしかして彼はものすごい勘違いをしているのではないか?



「ちょ、待っ…」


「あ、誰にも言わないからなっ」



安心しろ、とでも言うかのようにあたしの肩をバシッと叩く。

……痛い。

なに、武藤って……天然?
くぅちゃんのことどうして信じるのっ!?



「彼氏じゃねーんだよな?」



念を押すように真剣な眼差しであたしに問いかける。



「あ、うん。違う…よ」


「よかったあ……へへっ、焦ったし…」



はにかんだ笑顔をあたしに向ける。
これって…やっぱり武藤あたしのこと…?
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