私のペットは俺様わんこ。
「さ、補習頑張りますか」


「うん。」



あたしたちは教室に向かった。



「あんさ?」


「ん?なに」


「俺さ。桜井が好きなんだわ」



……どくん



「やっぱ今しか言えないかなって。」



ぼぅっとその言葉を聞く。



「補習まだまだあっからさ、それまで考えといて?」



焦んなくていいから、とあたしにはにかんだ笑顔を見せる。
あたしの頭にふと浮かぶのはくぅちゃんだった。



「桜井?」


「あぅ…」


「くくくっ(笑)可愛すぎ」



かあぁっと顔が火照るのを感じる。
もちろん武藤も赤い。
< 67 / 94 >

この作品をシェア

pagetop