私のペットは俺様わんこ。
「ごめんね武藤」


「いや、あまりにも腹減っちゃってさ」



あたしは急いで炒飯を作った。



「ウマいっ桜井!超うめぇ」


「あはは、大袈裟。ありがとっ」



チマチマと炒飯をくぅちゃんは少し不機嫌。
眉間にシワがよってる…



「くぅ?」


『なに。』


「あーん。」



あたしは一口分スプーンにすくって
くぅちゃんの口に運ぶ。

食欲ないときは手に餌をのせてあげたもんだ!



『…あーん。』


「イイ子。」



あたしはくぅちゃんの頭をなでた。



「仲いいんだな。」


「え?」



寂しそうに武藤が笑う。
……もしかして傷、つけちゃったかな…。
< 74 / 94 >

この作品をシェア

pagetop