私のペットは俺様わんこ。
イジワルそうに笑うくぅちゃん。
あたしいまきっと超真っ赤だよ……。



『俺に、する?』



ふわりとあたしの顔をくぅちゃんの両手が包んだ。



「や、でも……」



あたしが戸惑うとくぅちゃんは
長い指であたしの頬をつねる。



「いひゃい…」


『アイツのせいか?…さっさと振っちまえ』



振る……か。
あたしはフラれる辛さを知っている。
どんなにつらいか…悲しいか。



「だ、めだよ……」


『はあぁ……このバカ。』



くぅちゃんは脱力感満載で肩を落とす。
そのままソファーに行き、ドカッと座るとあたしに手招きする。



『おいで』
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