センパイ
結局ジャンケンで負けた人が買ってくることになった。



『ジャーンケーンポイっ』



負けたのは、
私と…


木戸センパイだった。






近くにある自販機で、
みんなに頼まれたジュースをかった。



その時、
ずっと無言だった木戸センパイが話し始めた。



「俺のこと知ってる?」

と聞かれたから。

「木戸のお兄さん?」

と答えた。




「当たり。」
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