サンタさんの代理人
出発
朝の6時。
家族が見送りに玄関に来てくれた。
私の隣にはリーダ。
「この度は娘さんにお願いをしてしまい、すみません。」
リーダが深く頭を下げる。
「柚のこと、よろしくね。」
お母さんが優しい瞳で
見つめる。
「リーダ、お母さんもね昔、サンタの代理人したことあるんだって。」
「そうなんですか?!」
「ええ。リーダさんはクルンって知ってるかしら?」
「え!クルン様ですか?
クルン様は知ってるも何も
私達、サンタが目標にする
サンタのプロですよ!」
「あら、そんなに凄くなったのね。」
「はい、柚さんも最初にクルン様にお会いになると思いますよ。」