サンタさんの代理人

出発




朝の6時。

家族が見送りに玄関に来てくれた。


私の隣にはリーダ。



「この度は娘さんにお願いをしてしまい、すみません。」


リーダが深く頭を下げる。



「柚のこと、よろしくね。」


お母さんが優しい瞳で
見つめる。



「リーダ、お母さんもね昔、サンタの代理人したことあるんだって。」



「そうなんですか?!」



「ええ。リーダさんはクルンって知ってるかしら?」



「え!クルン様ですか?
クルン様は知ってるも何も
私達、サンタが目標にする
サンタのプロですよ!」



「あら、そんなに凄くなったのね。」



「はい、柚さんも最初にクルン様にお会いになると思いますよ。」



< 18 / 21 >

この作品をシェア

pagetop