いつまでも、いつまでも。
蒼の一日

夜の姿





<…バキッ ボフッ、バキッ…>


月と星の光だけの空間で何かを殴る音と、


男のうめき声。



そこには、一人の男がいた。


空と同じ、黒いフードを顔が見えないように深く被っていた。


複数の男相手に、体をしなやかに動かし殴っていた。


次々に倒れていく派手な男の集団。


最後には、息一つ乱れていない様子の男が一人立っていた。


そんな男に、倒れ平伏せている男が声を振り絞る。


< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop