君が...


今までいちども怒った顔を見たコトがなかった。

とゆーか柚ちゃんは、いつもなんでも
会う前日にドタキャンしても
絶対怒らなかった。

そんな柚ちゃんが

悲しそうに

でも

イラついているように

わたしを見ている。



思わず目を逸らしてしまった。

耐えられないと思った。



「お前ちょー楽しそうにしてた」

「………」

こんどはわたしがだんまる。

「ちょー楽しそうに笑ってた
オレには見せたコトない笑顔だった」

「オレたち付き合ってるんだよな?
なのになんでオレはこんなにも不安なんだよ」
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