秘密な彼氏
第一章 私はクビ!?
ジリジリジーン、ジリジリジ―――…

今日の目覚まし時計はいつもより高く鳴っている。でも、いつもならうるさい目覚まし時計に今日だけは感謝!!


そう、今日は絶対遅刻してはならない大切な日なのだ。

そうそう遅れました。私、福山千夏、24歳。産まれも育ちも九州です。大学を卒業して地元に帰り、普通にOLしてました。でも、卒業時に面接を受けて落ちてしまった会社にやはり未練があって上京したんです。バイトしながら、英会話の勉強に励み再度この会社にチャレンジした。

結果、回り道しましたが、採用に至ったんです!!

なぜそんなにその会社に入社したいかって?

ごめんなさい。単純で。制服が、制服が…な、なんとシャネルなんです!一生買えないスーツでしょ。めちゃくちゃ可愛いんだから!!しかも、受付なのよ。
そのスーツを夢みて2年頑張ってきたの!

そのスーツに今日袖を通す日がきたの!!

あの目覚まし時計が心地よく、ありがたく思うの理解できますよね!!

そんな千夏に…

神様は残酷…なのか…?

それはプレゼント…なのか…?






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