秘密な彼氏
千夏はガバッと飛び起き、一目散に鏡の前に立ち、自分の顔を見た。

「よし!むくみなし☆」

今日は可愛く、かつ、清楚にして行こう!と、考えながらシャカシャカと歯を磨いてジャバジャバと顔を洗った。

入れたてのコーヒーを持ちながら、テレビをつけ、クロワッサンを一口かじった。

「おっ!占いだ!しし座はと…何?10位…微妙だな。ラッキーポイントはと…ゆっくり歩きましょう。ってなんじゃそりゃ…」

と言いながら、化粧もばっちり。最後の仕上げはチークをうっすら付けて、ハイOK!!

あとは洋服を着て、値札付いてないかチェックして、ストッキングの伝線もチェックして、おいおい、初デートかよって。感じのテンションだよね。

全身ばっちり、最後のコーヒー飲み干した。

「よし!出陣!」

私の夢の1日が始まる。

千夏はガチャンと扉を開けた。
< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop