秘密な彼氏
三人で病室を、出て歩きながら先生が話始めた。

「叔父さん、福山さん、だいぶ全身打撲も痛みがなくなって
、元気になってるんですが、彼女耳が聞こえずらいようです。
検査の結果から、手術まではいきませんが、通院は必要ですね。
左耳が聞こえないようです。聞こえてもかすかに、後ろから
聞こえてるようです。なので、平行感覚がなくなって、あちこち
ぶつかり、アザができてますよ。しばらく、仕事は無理かもしれない
ですね。」



社長はゆっくりうなずいて、
「そっか。いつも笑顔で迎えてくれたから、大丈夫
かと思っていたけど、かわいそうに。で、耳は治るのか?」

「そうですね…完治する人もいるし、一生完治しない場合もあります。
ストレスや事故のショックでそうなることも、あります。
様子を見て見ましょう。
僕がちゃんと見守ってますから。ある意味叔父さんに感謝します。
あんなに純粋な娘引き合わせてくれて。」

芳樹はニンマリ意味深な笑みを見せた。

社長は思わず、
「芳、彼女には手を出すなよ!!」と、肩をポンと叩いた。

「はいはい。大丈夫ですよ。ところで、光輝…あいつ
見舞いに来ないですか?事故の超本人でしょ!!彼女まだ
気付いてないと思いますが。」

「大丈夫。今日夕方来させるつもりだ。仕事のメドが
やっとついたから。心配かけたな。」

「そうですか。じゃあ光輝来たらまた、呼んでくださいね」

そう言って芳樹は仕事へ戻って行った。

秘書と社長はそれから10分話ながら、千夏の病室に向かって
行った。












































































































< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop