桜色の糸*完結
すぐ近くで聞こえた彼の足音は小さくなり聞こえなくなった。
(--誰?)
(藤森 心…)
(ねぇ、俺と付き合わない?)
(--卒業式終わったら葵の全て貰うから。)
(--あお、すげぇ好き。)
(俺幸せかも…)
(あおに出会えてよかった。)
(あお、生まれて来てくれてありがとな)
(大切にするから。)
(ずっと隣で笑ってて…)
(---あお!!)
思い出すのは彼の幸せそうに笑う顔。
--終わったんだ…
私の…初恋が、、
(俺を好きでいて…)
--しんちゃん…
私はこの先もずっと好きでいるよ…
「--あっ、桜…」
散りはじめた桜の花と一緒に私達の恋は終わりを迎えた…