純情★可憐─恋してヴァンパイア─

髪…意外に柔らかいんだ



無防備に眠る天音の頭をなでるとあたしは腰を上げた



「爺…」



音も無く現れた爺に近付いて問う



「あたし…どうしたらいいの…」



「お嬢様は出逢われたのですね…あの方がそうなのですね」



爺はソファーで眠る天音に目をやるとふっと目を細めた



「出逢われたっ…てどうゆうこと?」



小首を傾げるあたしに爺が向き合う
< 49 / 145 >

この作品をシェア

pagetop