純情★可憐─恋してヴァンパイア─
嫌ってほど…好き
「帰りたくねー」と言う天音を車で送らせあたしと爺は庭にでていた
手入れの行き届いた美しい庭を眺めながら爺が口を開いた
「お嬢様やはりあの方で間違いないのですね」
「そうみたいだねーあたしのパワーも共有出来るみたいだし」
「そうでございますか…」
爺は少し寂しそうな顔をしていた
「何…爺…?」
「いえ…ただ…」
「ただ…何?」
小首を傾げるあたしに爺は遠くを見ながら話す