純情★可憐─恋してヴァンパイア─
教室に戻る途中何故か引き寄せられるように足が向いた
──音楽室
キィッと扉を開け中に入るとあたしの身体がゾクリとした…あいつがいる
窓際まで近付くと…やはりそこに彼がいた
椅子に寝転び日の光を浴び気持ち良さげに眠る天音が…
そっと近寄りしゃがみ込んだあたしは寝顔を見ていた
「天音ってやっぱり格好いい…」
「だろっ?俺って格好いいだろ…マリアの好みだったか?」
パチッと目を開けニヤッと笑う
「なっ!起きてたの…早く言ってよもうっ!」
ばっと天音から離れ紅くなった顔を押さえた