♪Ｋｉｍｉｎｏｕｔａ♪

「ねぇ、どこ高？」
歩いていたあたしに声をかけてきたのはどこにでもいるようなちょっとイケメン男子。
よくあたしに声かけれたなぁ。
「えっ？あたし？」
「他に誰いんの？」
そうだよね。
「令明高。今日からだけど。」
「マジで？転校生？俺も令明！」
一緒なんだ。一応頭に入れとこ。
「何年生なの？」
「２年。」
「同じ。」
同じ学校、同じ学年。なんか気になるかも。
「ってかお前、名前は？」
「水川歌羽。歌に羽って書くの。」
「ふーん。俺は沢岸幸汰。お前みたいにいい名前じゃねえけど。」
確かにあたしの方がいいと思う。名前だけね。

学校に着いた。
幸汰と別れて職員室へ行く。
先生の長い長い話を聞く。
たぶん、髪のことも服装のことも言っていた。
無視。そんなこと守る人いるの？
あたし真面目じゃないし。
教室に向かう。