♪Kiminouta♪
向かった先は幸汰の家。
この道を歩くのはこれで最後になると思う。
涙をこらえて、チャイムを押す。
ドアが開く。
「歌羽?」
明らかに驚いている。
「話があって来たの。」
「そう、入って。」
幸汰の部屋に入る。
久しぶりに来た感じがする。
「こっち、来ないの?」
幸汰はそう言って自分の隣を指差す。
「今日はここでいい。」
そして迷いを振り払って話を切り出す。

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