♪Kiminouta♪
♪Utau♪
水族館から出てちょっと歩いたら空はだいぶ暗くなっていた。
「どこ行くの?」
「今日は見えるかなぁ。」
質問と答えが噛み合ってないんですけど。
「着いたよ。」
「ここどこ?」
「きれいなものが見える場所。空を見てみな。」
あたしの視界は星で埋め尽くされた。
「すごーい!!こんなの初めて見た!」
ちょうど、流れ星が見えた。
あたしはちゃんと『幸汰と一生一緒にいられますように』ってお願いした。
「幸汰。」
「何?」
「ありがと。」
「たいしたことしてないし。」
「一生一緒にいてね。」
「当たり前だし。」
好きな人が隣にいてくれる。あたしは幸せ者だ。
「証拠ほしい?」
「えっ?」
何を言われているのかわからなくて横を向いた。
唇にキスされた。
「ちゃんとした証拠だろ。」
「うん。」
うれしかった。

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