いつかの彼等


――…パリーンッ



力一杯床に投げ付けられたガラス製の灰皿が大きな音をたて、バラバラに散る。




「翔っ、またか!?これで何個目やと思ってんねん!!」



「……るせぇな」



副総長の良平が注意をしたが、本人は全く聞き入れる様子はなく、


「……」


新しい煙草に火をつけ、それを加えながらただボンヤリと天井を見つめていた。


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