メディカル・ハンター
そんな彼の頭上から

「和田センセ…どしたの?頭痛いと?」

罪の意識の無い悪魔が、ほっといて欲しいと願う彼の警戒網を掻い潜って侵入して来た。

「またキミか…悪いが頭痛でも何でも無い。心配は要らないから早く自分の仕事に戻りたまえ」

と言ってはみたものの…下を向いたまま顔を合わせないように喋ったからか、イマイチ声に張りが無く

「やっぱりおかしいみたいね…さっきは何ともなかったとに…おかしいな」

と、その場を立ち去る事さえせずに居座る。

顔を上げれば、嫌でもコイツの巨乳が目に入る。

さっきは耐えきれたが…今度は…

何故、私は今日に限って誘惑に耐えなければならないのか?

もしや…私の失脚を企てる誰かの仕業か?
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