メディカル・ハンター
確かに私には天才的な腕がある。

そして日本という国の体質は突出した人材を好まない。

出る杭は打たれるってな…

つまり…私の周りには味方がいないって事か…

四面楚歌の状況下で自分を通して疎んじられるか…それとも自分を誤魔化し他人に自分の生き方を委ねろというのか?

過去幾多の英雄が直面したであろう問題…

しかし彼らは自分を通した筈…自滅覚悟の大博打

それに打ち勝った者のみが後世に語り継がれるのだ。

私は、今まさに人生の分岐点に立っているのだ。

院長が私を否定するならば…圧倒的な実力を見せつけひれ伏させればいいだけだ。

院長の顔色を伺うやり方は私の生き方に反するからだ。
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