エス・イ―…?

 そのとたん、神山の手がぴたっと止まる。



「…ごめん、もっかい言って。」

「だから、お風呂。」

「…お前、別にいつもはそんなの気にしねぇじゃん。」

「さっき、電車のために全力疾走してきたから…。」


 
 しばらく考え込んだあと、神山は


「…わかった。代わりに、一緒に入ろ。」


「…え??」


「いいじゃん、よく考えたら一緒に入ったことないし。」


「…別に、いいけどさぁ。」







 
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