エス・イ―…?

「だけどね、臣。…離れてほしくないの。」




 臣が目を見開く。





「勝手なこと言ってんのは、わかってる…。だけど、嫌なの。」




 …だって、臣、温かかったから。


 
 臣の手、とても温かかったから…。






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