おさえきれない。

沖田さんに甘えて家まで車で送ってもらった。

「色々とお世話になりました。……あの、よかったら今度お礼させてください。」

「別にいいよ、礼とか。」

「いいえ。お礼させてください!」

なぜかムキになってしまった。

「…分かった。じゃあ連絡先教えて」

「はい!」
引き受けてくれて素直に嬉しかった。
それから携帯の電話番号を教えた。


「俺から親に一言言っておくわ」

と、言って沖田さんは車を降りて私のうちの玄関に向かった。

「ちょ、ちょっと待って下さいよー、大丈夫ですからw」

沖田さんがドアに手をかけようとしたとき。。


ガチャッ


「あら、美佳子帰ってたのね」


お母さんが中から顔を出した。

「あ、お母さんこの方が、


「夜分遅くにすいません。美佳子さんから聞いてると思いますが、」



「あぁ!娘がお世話になりました。
どうお礼を申し上げればいいものか・・・」



「いえ、お気になさらずに。念のため病院に行かれたほうがいいと思います。
では、失礼します」


「本当にありがとうございました。気をつけて帰られて下さいね」


何か話がついたみたいで帰ろうとする沖田さんの背中に向かって


「あ、ありがとうございました!」

と、大きな声でお礼を言った。


沖田さんは振り返り

「お大事に。」

と、イケメンスマイルで帰っていった。。。
































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