桜空
「だからこれからは休憩ん時とか夜とか会えるよ。」
「分かった!!私もその間に剣の稽古して空より強くなっちゃうもんね!!」
「ははっ!!そりゃ楽しみだな」
空はそう言うと微笑んだ。
「あ、そろそろ昼休み終わりだわ、んじゃ行くな!!」
「うん!!いってらっしゃい」
私達は軽くキスを交わすと別れた。
ザッ……
「……嘘だろ…姫様が…あの男と…」
そこにいたのは…市之助だった。
ねぇ空。
私達はまだよく分かっていなかったみたいだね。
私達の中を引き裂こうとする人だっていることを――…