桜空

――ねぇ空。



あなたはあの夜何を思ったの?



これが許されない恋だって…



そう胸に秘めながら私を抱いていたの?



私はもしこの先、どんな障害にぶつかろうと決してあなたを離すつもりはないから。



お願いです神様



どうか私達の恋を許してください。



どんな罰でも受けます。



だから



だからせめて



空とだけは一緒にいさせて下さい……



空は、孤独だった私がやっと見つけた



唯一の居場所だから――…
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