桜空

「姫様お夕食をお持ちしました!!」



戸の向こうから元気な声が聞こえたので私もいつものように答えた。



「ありがとう。入って!!」



戸が開くと、いつも以上に満面の笑みの市之助がいた


「すごく元気ね!!市之助」



「そうですかっ?いつも通りですよ♪」



市之助はとてもルンルン気分みたいだ。



「あっ、姫様!!今日も会われますか?」



市之助がコソッと聞いてきた。



「あ…うんっ。会うよ!!だから…」



「お任せください!!見張りはきちんとしておきますから」



市之助はニコッと微笑んだ


「ありがとう市之助…」



私は市之助にお礼を言った
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