桜空
「……それと姫様…本当にお気をつけくださいね」
「えっ?」
いきなり声を低くした市之助。
「姫様と水野の関係に気付いている者が必ずしもいないとは限りません。もしもバレるようなことがあれば…私は全力であなた方をお守りします。けれど…くれぐれも御自分もお気をつけるようになさって下さいね」
市之助はすごく真剣に言った。それだけ私達を心配してくれているんだって確信できた。
「えぇ。分かっているわ…でも…もしもの時はお願いね♪笑」
「まったく、姫様は〜!!笑」
私と市之助は笑い合った。
「それでは今夜もお気をつけて!!」
「えぇ!!」