桜空

「……ねぇ空」



「ん〜?」



「空って…お坊っちゃまだったのね」



「あ〜?別にこんなん坊っちゃんとか言わねーって!!桜に比べりゃあヘナチョコだよ(笑)」



空はそう言うといたずらっぽく笑った。



嘘つき…。



この辺の村でお手伝いを雇ってる家なんてお金持ちに決まってるじゃない…そんなこと、城育ちの私でも分かるわ。



「空の嘘つき〜♪(笑)」



「は〜?何が嘘つきなんだよ(笑)」


私達は笑い合った。



そして1つの部屋の前で止まった


「姉ちゃん!!いる?」



トントンと扉を叩く空。



「はいはーい!!」



優しそうな女の人の声がした後、扉が開いた。



「あら!!空じゃな〜い♪久しぶりねー!!」



わぁ……
すごく綺麗な人……。
空によく似てるわ〜…
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