桜空
「あら!!あなたは?」
お姉さんは私を見ると大きな瞳をこちらに向けた。
「あっ…私は…」
「この子は久喜桜。俺の女。」
えっ……
空……
今、俺の女って……
「あらま〜♪♪こんな可愛い子捕まえちゃってー!!やるじゃない空!!…えっと、桜ちゃんでよかったわよね?」
「あっ、はい…」
「ま〜本当に可愛らしい子ね♪どうぞ入って!!」
私と空は軽くおじきをするとお姉さんの部屋に入った。
シンプルで綺麗なお部屋。
なんかとても大人っぽい…
「どうぞ、適当に座って!!」
「し、失礼します…」
「姉ちゃん、今日仕事休み?」
空はお姉さんの淹れてくれたお茶を飲みながら言った。
「えぇ。今日は休診日なのよ」
お姉さんは上品に座りながら言った。
「えっ、お姉さん何のお仕事なさってるんですか?」
私はふと聞いた。