桜空

「あの子……人の気持ちに敏感すぎて自分の気持ちを後回しにしすぎる所があるから…昔からちょっと心配してたのよ」



「そう…なんですか…」



確かに



空はすごく人の気持ちを分かってる。



たまにびっくりしちゃうくらい…


でもやっぱりその分、裏では色々と苦労してるんだ。



私も気にかけてあげなくちゃ…



「はい。分かりました!!わざわざ教えてくださってありがとうございました」



私はお姉さんに笑顔で言った。



「いいえ〜♪いいのよ♪」



お姉さんは笑顔で受け止めてくれた。



――ホーホー…



私は夕飯をごちそうになった後、空のお家から出て外の空気を吸っていた。



あ〜……
気持ちいい……



やっぱり風が好き…
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