桜空

でも………
私はあなたにとても大きな隠し事をしてる。



「――ありがとう空…私も空のことが好きよ…でも……」



「でも……?」



「ごめんなさい、空が戦うっていう姫は……私のことなの」



「……え?」



私は空から離れた。
すごく驚いている様子だ。


「ごめんなさい……私、実は将軍家の人間なの。父は江戸の殿……私は姫。」



「う…そ…だろ…」



「……本当なの。ごめんなさい…。」



「桜っ…でも俺は…っ!!」



「私と付き合ったらっ…!!空の命が危ないわ…こうして会っていることがもしバレたら…あなたの命がない…」



「それでもいい、俺は…」



「私が無理なの」



「は?」
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